<連載>クリニックの集患を考える 医療法と広告 その3|医院・クリニックの開業支援と経営支援のMMS

医療機関の広告手法について


 医療機関の広告手法としては、駅看板、電柱広告、タウンページというものが主流でした。しかし、今は
患者さんがこのような広告媒体に頼ることなく、インターネットによる医療機関検索を行うようになってい
ます。
平成23年健康保険組合連合会「医療に関する国民意識調査」によると、医療機関を選ぶときの情報源は、次
の様な現状が分かります。

平成23年健康保険組合連合会報告書
医療機関を選ぶ時の情報源に関してのアンケート調査より
全国

「家族、友人知人からの意見を聞く」は、いわゆる口コミと言われるものです。医療機関の情報源としては、
自分の知り合いが行って満足したとの情報は信頼度は高く口コミが情報源として高いのは、医療機関にとっ
ては大切な指標となります。
次の順位に位置する「インターネットの情報を調べる」は、医療機関のホームページや検索サイトからの医
療機関探しが定着しているものです。かつては電話帳、特にタウンページが上位に位置していた時期もあり
ましたが、今や情報検索はスマートホンによるキーワード検索が主流を占めており、医療機関検索も同様と
なっています。
患者さんの意識変革と共に、平成19年の第5次医療法改定による広告規制の大幅緩和も大きく影響しています。
医療機関広告に関しては、患者さんとの情報の非対称性から広告可能な内容については、限定列挙としてい
たのが、患者さんと医療機関との積極的なマッチング促進の立場から大幅な広告規制の緩和に踏み決まりま
した。

しかし、この患者さんの医療機関を選ぶ情報源は、診療科目や地域特性による影響もあるので、一概には言
えません。
同様の調査を栃木県に限定して行ったアンケート結果では、次の様になります。

医療機関を選ぶ時の情報源に関してのアンケート調査(栃木県県内対象)
栃木
圧倒的に口コミが高く、インターネットを情報源にする率は全国の半分以下となっています。
高齢者が多い地域程、口コミを情報源とする確率が高いと推測されます。

その為、まずは自院が選ばれた理由を把握する事がスタートとなります。初診患者に対する来院動機調査を
実施することが重要です。
その方法としては、初診時の問診票を利用した来院動機に関するアンケート調査を行います。

来院動機チェックシート例

  当院を受診したきっかけは何ですか?○を付けて下さい(複数回答可)

  ① 自宅・職場・学校に近いから
  ② インターネットでクリニックホームページを見て
  ③ 前を通りかかった
  ④ 他の医療機関からの紹介
  ⑤ チラシ、情報誌で見た
  ⑥ 家族、知人、友人の薦め
  ⑦ 建物がきれいだから
  ⑧ その他・・・・理由

この資料を定期的に収集、分析を行う事で自院の来院動機が明確になり、自院に合った広告媒体を把握し、
費用対効果の確認が行えます。
昨年、首都圏で開業支援をさせて頂いた医療機関の来院動機分析資料です。
駅前であることから、ホームページによる来院比率が50%前後と高い事が分かり、当院の場合はホームペ
ージに今後共力を入れた広告を実施していく必要があります。

来院動機
(実例の為、数値を一部加工してあります。)

ページ先頭に戻る